大会レポート

旭 川 支 部
佐 藤 翔 一 2級

2014年4月27日
第45回全日本空手道選手権大会・出場

静岡・北部体育館

 自分は高橋師範の推薦で初めて全日本大会に出させて頂きました。
 昨年や一昨年は北海道大会に出場させていただき結果を残すことが出来、数多くの大会に出場してきたとともに少しずつ全日本大会に出場してみたいと思うようになっていました。
 ただ、その時の自分はまだまだ全日本大会に出場が出来るようなレベルではなく、黒帯の谷口先輩が全日本大会や東日本大会に出場し成績を残していました。
 谷口先輩や出場していた動画サイトを見ていて選手の多く各選手の得意とするパンチ、蹴りのスピードが速く蹴った時の音の大きさが伝わり、また、自分よりも体格が大きく、自分とは違い器用な組手をする人たちが多く集まる大会でレベルの高さに圧倒されていました。
 やはり自分は出場できる大会では無いと思っていました。
 しかし、週三回大成道場で石川先生、黒帯の谷口先輩、蛇川先輩方に基本、移動、型、組手の稽古を繰り返し指導をしていただき、また、週一回蛇川先輩が開いている蛇川道場に行かせていただき、2時間ひたすらミット稽古でスタミナをつけることと心肺を苛め抜く稽古を中心とし、最後に自分が得意とする武器を数多く引き出すためのライトスパーリングを行います。その中でコツコツと稽古を積み重ねていくうちに少しずつ全日本大会に行きたい、良い成績を残したいと言う思いが強くなり自分の口から言うのではなく、高橋師範、石川先生から言われるようにしようと日々稽古に励み先輩方の胸をお借りしました。
 すると、高橋師範から「今年の全日本に出ないか」とお誘いを受けた時には自分の強さを認められたのだと思いとても嬉しかったです。
 大会一か月前にトーナメント表を見た時、対戦相手が以前、東日本大会決勝で谷口先輩が戦った大石道場の齋藤啓太選手で、対策法を指導していただき、早いパンチとパンチから来る上段への蹴り、また、遠い間合いからの蹴りがくるので、谷口先輩から「腰を低く脱力をして半身を切ながら顔面をガードするように。中途半端な距離を取ったら得意のパンチと蹴りを貰うから至近距離でパンチと前蹴りでいこう」とアドバイスをいただき、動画で齋藤選手の試合を確認しながら試合のイメージトレーニングを行い、稽古を続けました。
 大会前日は気持ちが落ち着かないまま、谷口先輩に教えて頂いたことを何回も繰り返していました。
 大会当日を迎え一回戦目に齋藤選手と戦う間、気持ちが緊張し試合場に上がった途端、緊張を通り越して体が浮いた感じで、太鼓の音が鳴りました。
 齋藤選手は様子見なのか構えたままで攻撃をしてこなかったので自分は上段蹴りを貰わない様に顔面をガードし接近戦からの突きと下段蹴りで攻めたのですが総てかわされ、齋藤選手のパンチからの上段蹴りを貰いました。
 突きの速さは今まで見たことのない速さで驚き、その瞬間ガード越しに上段膝蹴りを貰いその場で意識が飛び目が覚めたら医師の手当てを受けていました。
 やはり全日本の壁は高いと思いました。また一から高橋師範、石川先生に自分の欠点を教えていただき徹底的に直していきたいと思います。
 来年も全日本に行けるようまずは北海道での成績を残せるように稽古に精進していきます。
 高橋師範、石川先生、全日本大会へ行かせていただきありがとうございました。
 また、稽古に付き合ってくれた旭川支部の皆様ありがとうございました。
押忍

△戻る